概要
所在地 |
秋田県大仙市協和境字境113番地 Google Mapを見る |
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アクセス方法 | JR奥羽本線 羽後境駅 (徒歩8分) |
見学可能時間 | 要相談 |
連絡先 | okuda@chiyomidori.com |
予約の要否 | 要相談 |
歴史
現当主の奥田重徳社長は、6年前先代の重裕氏より経営を引き継いだ奥田酒造店の19代目です。 1675年頃初代重右衛門が酒造りに適した水と米を求めて京都から移り住み創業したと言われています。 初代は蔵のまわりの初夏の風景を『若葉映ゆる四方の山々千代緑』と詠み、代表銘柄を「千代緑」と名付けました。蔵の近くには安産祈願で有名な唐松神社があり、樹齢350年以上の杉並木と静謐な空気が訪れる者を包んでくれます。
製造方法や取扱商品の特徴
奥田酒造は地元産の原料にこだわり、酒米は地元協和の酒造好適米を80%使用しています。湯沢美山錦、あきた酒こまち、美郷にしき、亀の尾等で地元産でない山田錦も銘柄によって使用しています。当代19代目は研究熱心であり、麹室のクリーニングを徹底し、雑菌の除去に紫外線、オゾン発生器を積極的に使用しました。 種麹は秋田産のものを使用し、酵母も秋田由来のものが多く、秋田流花酵母「AK-1」、「協会7号」、「協会9号」、あきた酵母「R22」、「R24」、「UT-1」「UT-2」等々9酒類の酵母が用いられています。 また、「千代緑」に独特の香味を与える酒蔵の天井や梁、土壁に昔から住みついている酵母を抽出した「蔵付分離酵母MS3」の役割も忘れてはなりません。 生産量では荒川鉱山最盛期の1900年頃が最大でしたが、鉱山が1940年に閉山し、戦争の時期を経て、量から酒質追求に転換し新しい試みを行っている酒蔵です。
訪問時の見どころ
奥田重徳氏は、杜氏(製造責任者)となった時より、麹室のクリーニングを徹底し、紫外線やオゾンを積極的に使用しました。白熱灯を使用する微妙な温度管理で低温長期発酵によりやさしくおだやかな酒質を生み出しています。 奥田酒造の製品市場は県内70%、県外30%の割合で、東京・大阪などの大消費市場にも拡大しています。奥田酒造では特定名称酒の中でも取り分け純米酒の生産比率が高く、全体の83%を超え本醸造酒が4%強、併せて特定名称酒の比率は87%を超えています。 残りが普通酒ですので、日本酒の現在の消費傾向に合致していると言えます。しかし、地元中心に愛飲者が心待ちにしている「にごり酒」の製造も忘れていません。
唐松神社を参拝した後、「千代緑」に立ち寄ってみませんか?
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