概要

所在地

秋田県仙北郡美郷町野荒町字街道の上279

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アクセス方法 道路:秋田自動車道 横手I.C. より国道13号 駐車場あり/最寄駅:JR奥羽本線飯詰駅
見学可能時間 要相談
連絡先 電話:0182-37-2246(代表)
予約の要否 要相談

歴史

ひきわり納豆で全国的にも有名な「ヤマダフーズ」は1953年、秋田県仙北郡金沢町で山田清助氏が創業した金澤納豆製造所から始まりました。68年(昭和43年)には法人に組織変えし、羽後食品工業株式会社となり、86年には株式会社ヤマダフーズとなり、更に創業の地にヤマダフーズ食品開発研究所を設立しました。自社で納豆菌の品種改良を行い、用途別の商品開発を行うなどして発展を続け、業務用ひきわり納豆では業界シェアNo.1 で市場の8割を占めるまでになっています。(写真:企業スローガン「自然の恵みを科学する」や標語「納豆は地球を救う」がかかるヤマダフーズ本社入口)

秋田県創業の会社で、全国シェアNo.1の製品を生み出した数少ない企業であるヤマダフーズは「納豆発祥の地」伝説とも無縁ではありません。創業地である秋田県南部の金沢から横手一帯は今から900年以上前(1086~87年)の源義家による「後三年の役」の合戦場になったところです。この合戦の際、茹でた大豆を食料として稲わらに包んで持ち運ぶうちに、枯草菌の一種である納豆菌により納豆に変身したという伝承があります。ヤマダフーズの美郷町の本社には「奥州後三年合戦絵詞」の大きなレプリカが飾られ、訪れる人を古の「納豆発祥の地」物語に引き込んでくれます。

製造方法や取扱商品の特徴

ヤマダフーズは年間1万2千トンの大豆を使用していますが、そのうち秋田産の大豆「リュウホウ」等の国産大豆は全体の2割弱で残りは米国、カナダから輸入しています。
ヤマダフーズの大豆を主原料とした製品数は季節により3-40種類あり、美郷町と茨城県牛久の工場では、それぞれ一日60万パックの納豆を出荷し、日本の市販用の納豆市場1,700-2,000億円のうち、4-5%のシェアを占めています。 2004年には横手市平鹿町に遊心庵工場を新設、豆腐・豆乳製品の生産も開始しました。
ヤマダフーズの従業員は全体で3工場、570人に増大していますが、茨城工場があるにも関わらず、このうち230~240人は美郷町出身者という地域密着型企業であり、本社も美郷町にあって地域経済への貢献度は非常に大きいものがあります。
10年前より、本社・秋田工場では小学3-4年生の社会見学を積極的に受け入れ、支援学校生や高齢者を含め、年間約3,000人が訪れ、食文化の継承、市場の拡大にも努めています。(写真:見学者が説明を受ける本社会議室。)

全国どこでも、スーパーや回転すし店の納豆巻きを食すとき、きっとヤマダフーズの納豆が使われていることでしょう。

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