お魚やお野菜に純米酒をぬる燗で。
秋田市で和食店を営む菅原光市さん、静香さん夫妻に和食と日本酒の合わせ方についてお伺いしました。
「一般的に酒の肴と言われるものは魚や野菜を使ったものが多いと思います。ビールだと生臭さが気になる料理も、日本酒を合わせるととてもおいしく感じることも。酒粕と味噌を合わせたものや、味噌の上澄みである『みそたまり』に漬けた野菜などは日本酒にぴったりです」。
また、日本酒を愉しむのに大切なのは食材だけではないと言います。
「飲む温度によって味わいが異なるのが日本酒の大きな特徴。お刺身には冷やした生酒よりもぬる燗(40 ~ 45℃ほど) のお酒のほうが合います。燗酒は呑みにくいと思っている方も多いかもしれませんが、香り高い純米大吟醸よりも香りが穏やかな純米酒をぬる燗でいただくと、実は呑みやすくて食事にも合います。ぜひ自分の好みの温度や組み合わせを探してみてくださいね」。
紹介してくれた人
和食と酒 「はれとけ」
秋田市南通にある「和食と酒はれとけ」の店主夫婦。秋田県の食材を活かした、日本酒に合う料理を提供している。酒粕や塩麹など発酵食品を使った料理も味わえる。
アクセス:秋田市南通築地1-1 1 階
電話番号:018-827-3574
営業時間:18:00~22:00 (最終入店 19:30)
定休日 :水曜(その他臨時休業あり)
スイーツと日本酒って、実は合うんです。
湯沢市でカフェを併設した酒販店を営む髙橋まゆみさんにお話を伺いました。
「今でこそ、若い女性にも受け入れられるようになった日本酒ですが、かつては『一升瓶をドーンと置いて、もっきりで飲む』という、いわゆるオヤジが飲むものという認識でした。その当時から、羊羹をつまみに飲む人がいるほど、実は甘いものと日本酒は相性が良いんです。私の運営するカフェではクリームチーズや生クリームをふんだんに使った『酒米粉チーズケーキ』を提供しており、日本酒との相性は最高! 発酵食品同士の組み合わせは親和性が高いと思っています。
日本酒と言っても、その味わいや風味はさまざま。最近見られるようになった木樽などに入れて熟成させたお酒などは、おそらく日本酒の概念を変えてくれると思いますよ。最近の私のお気に入りは日本酒に浸したドライフルーツを紅茶に入れて飲むこと。色々試して自分なりの愉しみ方を見つけるのも面白いので、ぜひ試してみてくださいね」。
紹介してくれた人
地酒屋&カフェ 「TAKAIWA」
湯沢市にあるカフェを併設した地酒店。日によって異なる酒蔵の仕込み水を使った珈琲や、酒米粉(酒米を削ったときにできる米粉)を使ったスイーツなどを提供している。
アクセス:湯沢市桑崎中泊15
電話番号:0183-52-2246
営業時間:毎週水曜〜日曜 11:00~17:00 ※カフェは毎週金曜〜日曜のみ
定休日 :毎週月曜・火曜